サイトを売却しようと考えている方の中には、
アドセンスで収益を上げているサイトを運営している方が多いのではないでしょうか。
月1～10万円程度の収益サイトは、売却市場でもニーズが高く、売り時を間違えなければ想像以上の価格で手放せることもあります。
しかし、アドセンス収益サイト特有のリスクや注意点を把握していないと、損をすることも。
今回は、アドセンス収益サイトを売却する際に知っておくべき注意点を詳しく解説します。
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アドセンス収益サイトの売却が難しいと言われる理由
まず前提として、アドセンスはGoogleのポリシーが非常に厳格です。
以下のような理由で、売却プロセスにハードルが生じます。
- アドセンスアカウントの譲渡は原則NG（Googleポリシー違反）
- アカウントごと売ることはできないため、買い手が自分で新しいアドセンスIDを用意する必要がある
- アカウント再審査で広告掲載が再開されないリスクがある
つまり、買い手からすると「アドセンス広告が確実に表示される保証がない」という不安材料があるのです。
アドセンス収益サイトの売却前にやっておくべき3つの準備
1. 可能ならアドセンス以外の収益手段も用意しておく
広告主との直接契約型アフィリエイトや、楽天・Amazonの物販収益があれば、売却時の魅力がアップします。
「アドセンスが止まっても稼げる構造」にしておくのが理想です。
2. サイトの品質チェック
AdSenseポリシー違反になり得るコンテンツが無いか最終確認し、問題があれば修正しましょう。
買い手が再審査を通過しやすい状態にしておくことが大切です。
また、サイトの収益レポートやアクセス解析データを準備し、交渉時に提示できるようにしましょう。
特にAdSense収益サイトの場合、GoogleアナリティクスやAdSense管理画面のスクリーンショットを用意しておくと、買い手への信頼性アピールとともに「収益源がAdSense広告であること」「ポリシー違反がないこと」を証明できます。
3. アドセンス関連の引き継ぎ準備
売却前後での広告コードの扱いについて計画しておくことも大切です。
一般には「サイト移行時に一旦現行の広告コードはそのまま引き渡し、取引完了後に買い手が自分のコードへ貼り替える」流れですが、念のため売却完了時に売主が自分のAdSense管理画面から当該サイトを削除しておくと確実です。このような手順を事前に把握し、買い手とも認識を共有しておくと安心でしょう。
アドセンス収益サイトの売却時に注意すべきポイント
次に、実際に売却交渉や契約を進める段階で特に注意すべきポイントを解説します。アドセンス収益サイトならではの留意点と、その対策方法を順に見ていきましょう。
アドセンスアカウントは引き継げない
Google AdSenseの利用規約では、「アカウントの譲渡」や「他人への貸与」が明確に禁止されています。
AdSense アカウントを他のユーザーに譲渡することはできますか？
いいえ、管理者は銀行口座情報を変更したり、新しい管理者を追加したりできますが、AdSense アカウントを他のユーザーに譲渡することはできません。
そのため、サイトを売却する際には「アドセンスアカウント込みでの譲渡」はできません。
ではどうするのかというと、買い手は次のような手順でアドセンスを利用できるようにします。
売却後の基本的な流れ
- 売り手（旧オーナー）がサイト上のアドセンス広告コードを全て外す
サイト譲渡が成立した時点で、売り手側は自分のAdSense広告タグをサイトからすべて削除します。以降そのサイトで収益を得る権利は買い手に移るため、古い広告コードは残さないようにします。 - 買い手が自身のアドセンスアカウントを取得（または既に持っているアカウントを使用）
買い手はGoogleに対して新規にAdSenseアカウント申請を行い、承認を受ける必要があります（既に有効なアカウントを持っている場合はそれを使用可能）
※アカウント取得には通常、Googleから数日～数週間の審査期間があります。 - 買い手のアドセンスアカウントでサイトを審査・広告コード設置
買い手のアカウントが無事承認されたら、そのアカウントの広告コードをサイトに貼り直します。AdSenseの管理画面でドメイン追加の手続きを行い、新オーナーの広告として配信が再開されます（サイトの所有者・運営者情報が変わるため、多くの場合この段階でGoogleのサイト審査プロセスが入ります）。
⚠ 注意すべきポイント
上記の流れ自体はシンプルですが、実際には「買い手のもとで広告が再開されるか」という重大な懸念があります。
押さえておきたい注意点は以下です。
Googleによるサイト再審査の可能性
サイト運営者や運営ポリシーの変更に伴い、Google側で改めてサイト内容の審査が行われる場合があります。
特に、新しいAdSenseアカウントでそのドメインを利用申請する際には事実上サイトの再審査プロセスが発生します。
審査不合格なら広告収入は得られない
万一この審査にパスできないと、当然ながら広告は表示されず収益もゼロになってしまいます。
買い手にとっては死活問題であり、前述のとおりサイト購入代金が無駄になるリスクです。
審査基準は「サイト＋運営者」の総合判断
AdSenseの審査は単にドメインだけを見るものではなく、そのサイトのコンテンツ状況やオーナーとなるアカウント情報も含めた包括的な判断になります。
そのため「売り手では通っていたが買い手では落ちる」ことも起こり得ます。
例えばサイト内容に問題はなくても、買い手のアカウント作成時の情報や過去の実績によっては審査が厳しくなるケースもあるのです。
以上の点から、売却交渉時には「広告が引き続き表示される保証はない」旨を双方で正しく認識しておく必要があります。
売却交渉の際に明記しておくと安心
買い手・売り手間のトラブルを防ぐため、契約時の取り決めとして以下のような文言を用意しておくことを強くおすすめします
※当サイトはGoogleアドセンスにより収益を上げていますが、アカウントの譲渡はできないため、売却後は買い手様ご自身でGoogle AdSenseのアカウントをご用意いただき、新規に広告コードを設置していただく必要があります（審査通過の保証は致しかねます）。
この一文をサイトの紹介文や事業譲渡契約書の特記事項に盛り込んでおけば、「売却後の収益継続性」に対する認識を事前に共有できるため安心です。
実際に「聞いていなかった」「こんなはずじゃなかった」という齟齬からトラブルに発展するケースもあるため、最初にリスクを明示しておくことが誠実な取引につながります。
加えて、可能なら「万一審査に落ちた場合にどうするか」も事前に取り決めておくと良いでしょう。
たとえば：
- 売り手・買い手の双方が審査通過に向け協力する（サイト改善の協力や情報提供を行う 等）
- 買い手の新規アカウントでAdSense審査通過をもって売買成立とする（審査に合格しなければ取引白紙や返金対応 等）
- 購入後～審査合格までの期間に発生した収益の扱いを決めておく
- （例：その期間だけ旧オーナーのアカウントで広告運用し収益を買い手に引き渡す、など）
特に取引成立の条件については、事前に合意し契約書に明記しておくことが大切です。
ここまでケアしておけば、万一審査が長引いたり不合格となった場合でも責任の所在が明確なため、後から揉めるリスクを最小限にできます。
審査通過のしやすさも交渉材料に
アドセンス収益サイトを売却する際には、「このサイトならAdSense審査に通りやすい」という実績や根拠があると大きなアピールポイントになります。
買い手の不安である再審査リスクを和らげる有効な交渉材料となり、サイトの売却額アップにもつながる可能性があります。
では具体的に、どのように「審査通過のしやすさ」を示せるでしょうか。考えられるポイントを挙げます。
過去にアドセンスから警告や違反措置を受けたことがない
これは間接的な証明ですが、ポリシー違反の履歴が皆無であることは「サイトの品質が良好である」一つの証です。
AdSenseのポリシーセンター画面を見せ、違反警告が出ていないことを示すのも良いでしょう。
サイトのコンテンツがAdSense審査基準を満たしている
AdSense審査では「コンテンツが有益か」「ボリュームが十分あるか」「禁止コンテンツが含まれないか」等がチェックされます。
ガイドラインに完全準拠したサイトであることをアピールします（たとえばオリジナル記事数が豊富、ユーザビリティが高いデザイン、お問い合わせ・プライバシーポリシー設置済みなど、合格しやすい要素が揃っていることを伝える）。
一度審査通過したサイトである
一般論として、過去に一度AdSense合格実績のあるサイトは再審査でも通りやすい傾向にあります。
ゼロから新規サイトを申請するよりハードルは低い、とサイトM&A仲介業者も指摘しています。
ただし前述の通り保証はできないため「比較的スムーズに通る可能性が高い」というニュアンスで伝えると良いでしょう。
買い手がAdSenseの知識に乏しい場合には、この点をしっかり説明してあげることが大切です。
以上のような「審査に通りやすい理由」を具体的に提示できれば、買い手としては安心材料が増えます。
場合によっては「では購入前に一度テストで審査申請させてほしい」と求められることもあるかもしれません。
その際は、秘密保持契約（NDA）を締結の上で一時的に買い手のAdSense広告コードを設置してみるなど、柔軟に対応を検討しましょう（※ただし契約条件や信頼関係によるので無理に応じる必要はありません）。
重要なのは、買い手の立場に立って不安を解消する姿勢を示すことです。
それが結果的に高評価・高価格での売却につながります。
Googleの手動ペナルティがないことを証明する
サイトの健全性も売却時の重要チェックポイントです。中でも検索エンジンからの手動ペナルティ（手動対策）の有無は必ず確認しましょう。
手動ペナルティとは、Googleのスタッフがサイトを直接精査した上で科すペナルティのことで、不自然な被リンクやコンテンツの品質低下などが原因で発生します。
もしサイトが手動ペナルティを受けてしまうと、検索順位が圏外に飛ばされアクセスが激減するため収益も大幅に落ち込みます。
一度受けたペナルティを解除するのは非常に困難で、サイト運営を続けても元の集客力を取り戻せないケースが多いのが実情です。
そのため、買い手はペナルティ歴があるサイトを極端に嫌います。
売り手としてできる対策は次のとおりです。
Search Consoleでペナルティステータスを確認
Google Search Consoleにサイトを登録している場合、手動ペナルティを受けると「検索トラフィックに関するペナルティ」が通知されます。
「手動による対策」の項目で「現在、サイトに対する手動による対策は適用されていません」と表示されていることを確認し、そのスクリーンショットを用意しておきましょう。
これは買い手への客観的な安心材料となります。
「問題は検出されませんでした」と表示されればOK
被リンクの質をチェック
前オーナー時代からのサイト運営で、不自然なリンク（いわゆる自作自演リンクや低品質ディレクトリへの登録など）が張られていないか確認します。不安な場合はAhrefsやGoogleのリンクレポートを活用し、明らかにスパム的な外部リンクが多数ある場合は無効化することを検討しましょう。
また、ドメインが中古ドメイン出身であれば過去の用途もWayback Machine等で調べ、ブラックな使われ方をしていなかったか確認してください。
問題があれば事前に対処・開示する
仮に過去にペナルティを受けた履歴がある、あるいはリスク要因が判明した場合は、売却前に対処を試みるか正直に開示することが望ましいです。
隠したまま売却しても、購入後に買い手が気づけば大きなトラブルになりますし、契約不備として最悪取引が無効になる可能性もあります。
事前にわかっているリスクは誠実に伝え、価格交渉に織り込むなどしましょう（例えば「被リンクにややスパム的なものがあるため、解除済み。万一順位変動が起きた場合は相談させてください」等）。
買い手もリスクを納得済みであれば、むしろ信頼度が上がります。
まとめると、「サイトにGoogle上のペナルティや重大なSEOリスクが存在しないこと」を証明・保証する姿勢が重要です。
その一環としてSearch Consoleでのインデックス状況やエラー状況なども共有できればなお良いでしょう。
透明性の高い情報開示は、結果的に買い手との信頼関係構築とスムーズな交渉につながります。
買い手の不安を解消するポイント:
ここまで述べた「アカウント譲渡不可への対応」「審査リスクへの対策」「ペナルティチェック」などは、すべて買い手の立場で考えればこそのポイントです。
買い手は大金を払いサイトを引き継ぐわけですから、少しでも不安要素があれば購入をためらいます。
売り手としては、事前に考えうる不安を潰し、「このサイトなら安心だ」「この売り手なら信頼できる」と思ってもらえる材料を揃えることが、高額売却・迅速成約の鍵なのです。
売却先（サイト売買サービス）の選定にも注意が必要
アドセンス収益サイトの売却を成功させるには、どこで売るか（売却先プラットフォームの選定）も重要なポイントです。
近年は個人間で直接取引するケースもありますが、前述の通りトラブルリスクが高いため仲介サービスの利用が安心です。
ここでは代表的なサイト売買プラットフォームの特徴を比較しながら、自分に合った売却先を選ぶポイントを解説します。
| プラットフォーム名 | 特徴・メリット | 留意点（デメリット） |
|---|---|---|
| M&Aクラブ | – 掲載料無料＆成功報酬型（サイトが売れたときのみ手数料発生）で気軽に出品可能 – 匿名でサイト掲載・交渉OK。周囲に知られず売却できます – 収益サイトの取引実績が豊富。掲載数・取引数は国内トップクラス（2024年時点で掲載5万件以上、累計成約13,000件超） – 無料の掲載代行サービスあり。初心者でも専門スタッフが出品をサポートしてくれるので安心 | – 売却成立時に商品価格の10%の取引手数料がかかる（※最低手数料なし） |
| ラッコM&A | – 匿名で直接交渉可能な国内最大級プラットフォームの一つ。 – 手続きの効率化やスピード取引に注力したサービス設計。 | – 人気サービスゆえに競合出品が多い傾向。似たようなサイトが多数掲載されているため、埋もれないよう魅力的なPRや価格設定の工夫が必要 |
| サイトキャッチャー | – 2008年開始の業界老舗で実績豊富。過去取引1,200件以上・登録売却案件6,000件以上と買い手ネットワークも大規模 – 仲介スタッフによるフルサポートプランも提供。サイト売買初心者でも専門家に任せて進められる安心感 | – 手数料体系が割高な傾向。（例：直接交渉プランでも成約額の3%＋最低5万円、仲介プランでは最低手数料10万円など） |
※上記の他にもなど様々なサービスがあります。それぞれ手数料体系やサポート範囲、掲載ルールが異なりますので、複数比較して自分に合ったプラットフォームを選びましょう。
共通して言えるのは、信頼できる仲介・プラットフォームを使うことで詐欺や未払いなどのリスクを大幅に低減できるという点です。
特に初めてサイトを売却する方は、実績がありサポートの手厚いサービスを選ぶのがおすすめです。
上記比較の通り、M&Aクラブは掲載無料で初心者サポートも整っており、かつ取引実績No.1と安心感が抜群です。
迷ったらまずM&Aクラブに登録して案件を掲載してみて、並行して他サービスでも声をかけるといった形でも問題ありません（※M&Aクラブは他サイトとの重複掲載も可能）。
とにかく安全で確実な取引のために信頼できる場を選ぶことが、サイト売却成功への近道です。
M&Aクラブならアドセンス収益サイトの売却も安心！
数あるプラットフォームの中でも、「M&Aクラブ」は特にアドセンス収益サイトの売却に適したサービスとして人気を集めています。最後に、M&Aクラブを利用するメリットを改めて整理しましょう。
掲載数・取引数 業界屈指の実績
M&Aクラブは掲載案件数50,000件以上、累計成約13,000件以上と国内最大級のサイト売買マーケットです（2024年時点）。
この実績が示す通り、買い手・売り手の利用者が非常に多くマッチングの機会が豊富です。
初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されており、安心感は抜群です。
初期費用ゼロ・成功報酬型でリスクなし
他社では掲載時に有料プランが必要だったり、安価なサイトだと最低手数料が割高になるケースもありますが、M&Aクラブは登録も掲載も完全無料。
取引成立時に初めて成果報酬（売却額の10%）が発生する仕組みで、サイトが売れなければ一切費用はかかりません。気軽に出品を試せるのは大きなメリットです。
匿名・非公開で進められる
M&AクラブではサイトURLや詳細情報は、原則取引成立後に開示する形となります。
掲載時もニックネームでOKで、身バレせずにサイトを売却可能です。
会社員や副業サイト運営者の方でも、周囲に知られる心配なく安心して利用できます。
また、購入・販売した案件を非公開にするオプションも用意されており、機密性、匿名性に優れています。
サポートと使いやすさ
初めての方には無料の「掲載代行サービス」（専任スタッフがヒアリングの上、魅力的な案件ページを代理作成）が用意されており、手間なく高品質な出品が可能です。
またエスクロー機能や取引管理システムが充実しており、やり取りや支払いのトラブル防止策も万全です。
売却代金の支払い確認後は最短30分で出金できる迅速さも特徴で、スピーディーに現金化できます。
以上のように、M&Aクラブは費用面のハードルが低く、安心・便利な取引環境が整っています。他社にありがちな「担当者の対応待ちで時間がかかる」「個人ユーザーは断られる」などの制限もなく、個人・法人問わず利用しやすいのも魅力です。アドセンス収益サイトの売却を検討中の方は、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてください。
アドセンスサイトの売却を検討している方は、
まずは掲載だけでもしてみるのがおすすめです。
