「サイトを売ろう」と思ったとき、
実は、売却前の準備がその後の価格やトラブル発生率に大きく影響します。
この記事では、これからサイト売却を考えている方に向けて、
スムーズで納得のいく取引を実現するために、あらかじめやっておくべき7つの準備をわかりやすく解説します。
1. サイトの収益データ・アクセス数を整理する
買い手がまず確認するのが、収益とアクセスの実績です。
Googleアナリティクスやサーチコンソールのデータから、次のような情報をまとめておきましょう。
- 月間PV・UU
- 主な流入元(検索/SNS/リファラーなど)
- 直近6ヶ月〜1年の収益(アドセンス・ASP・物販など)
- 売上の内訳(商品ごと・記事ごと)
エクセルやGoogleスプレッドシートで1ページに整理しておくだけでも、査定がスムーズになります。
2. サイト構成や使用ツールの情報をまとめる
引き継ぎ時に聞かれやすいのが、「どんな仕組みで動いているか」です。
- CMS(WordPressなど)の種類とバージョン
- 使用テーマやテンプレート名
- プラグインやカスタマイズの有無
- サーバー環境やドメインの管理先
これらをあらかじめ整理しておけば、移行作業も円滑に進みます。
3. アカウント名義や権利関係を確認する
売却後にトラブルになりやすいのが「契約者名義」です。
以下の名義が自分個人のものなのか、それとも法人や第三者名義なのかを一度確認しておきましょう。
- サーバー/ドメインの契約名義
- Googleアドセンス・ASPなど広告サービスの名義
- 外注契約などが残っている場合の契約内容
個人情報を含むアカウントは「譲渡不可」なこともあるため、必要に応じて分離できる形に調整しておくと安心です。
4. 契約中のサービスやサブスクリプションを洗い出す
サイト内で使っているツールや外注契約など、「継続的なコストがかかる要素」は買い手からもチェックされます。
- 有料プラグインやテーマのライセンス
- サブスク型の画像・フォント・分析ツール
- 外注ライターや編集者との契約内容
そのまま引き継げるか、費用がかかるかなどを整理し、説明できるようにしておきましょう。
5. トップページやプロフィール情報を中立化する
顔出しや個人の名前・職歴などが強く打ち出されているサイトは、買い手が引き継ぎにくくなります。
売却を意識し始めたら、以下のような中立化を検討しましょう。
- プロフィール画像をイラストに変更
- 名前や経歴を抽象化
- サイトの筆者名を「運営チーム」「編集部」などに変更
特に情報系サイトやメディアサイトの場合は、中立化しておくと買い手がつきやすくなります。
6. 契約書やNDAのテンプレートを確認しておく
プラットフォーム経由であっても、個人間交渉や高額取引の場合は、契約書や秘密保持契約(NDA)の準備があると安心です。
- 基本的な売買契約書のひな形
- 引き継ぎ内容(範囲・期日)の確認事項
- 機密情報の取り扱いについてのルール
事前にひな形だけでも用意しておけば、交渉がスムーズに進みます。
7. 査定や売却活動のスケジュール感を考えておく
すぐに売りたいのか、半年以内に売れればいいのか──
この「売却までの理想的なスケジュール感」を整理しておくことも大切です。
- どのタイミングで売るのがベストか(収益の波・繁忙期)
- 価格帯の目安はどれくらいを想定しているか
- 売れなかった場合の代替案はあるか
準備と心構えがあるかどうかで、最終的な売却結果に大きな差が出ます。
まとめ
サイト売却は、出品して終わりではありません。
売却前の準備こそが、価格アップとトラブル回避のカギになります。
できることから一つずつ整理して、
自信を持って買い手にアピールできる状態をつくっておきましょう。
サイト売却に向けての準備が整ったら、次は売却全体の流れもあわせてチェックしてみましょう。
▶ サイト売却の始め方ガイド|初心者でも失敗しない5つのステップ
また、「自分のサイトって、実際いくらくらいで売れそう?」という方は、こちらもどうぞ。
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